「丁か半か。」一度は聞いたことのあるフレーズではないでしょうか?昔の任侠映画などでも観ることのある、「丁半」というサイコロを使った賭博での一節です。
さらしを巻き片方の腕を出した着付けスタイルでもおなじみの丁半ですが、実はとってもルールの分かりやすいゲームなのです。今回はそんな「丁半」についてご説明します。
その場にいる人々
- 中盆(なかぼん)…審判兼進行役
- ツボ振り…サイコロを振る役
- 客…お金を賭け丁半を予想する
使う道具
- 盆台…錦布団の四隅に鋲を挿して固定したもの。盆ござともいう。
- 盆切れ…幅二尺(約60cm)長さニ間(約3.6cm)の金布で作ったもの。
- コマ札…勝負が始まる前に現金をコマ札に替えます。勝負中はコマ札を取引に使います。コマ札には、「木」、「竹」、「紙」などさまざまな材質のものがありました。次第に、コマ札でなく、現金のまま取引をするようになりました。
そしてなかでも重要な道具は、なんといってもサイコロ2つとツボでしょう。これがないと、丁半は始まりません。
丁半の手順
- 中盆の指示で、ツボ振りがサイコロを2個ツボに入れ、盆切れの上に伏せます。
- 客が「丁か半か」を賭けます。審判である中盆は、客が賭けた「丁」と「半」の数が同じかどうかを見極めます。もし違った場合は、勝負は始めることが出来ない為、「丁方ないか」「半方ないか」などと、はやし立てます。問題がなければ賭けの募集を締め切ります。
- 中盆がツボ振りにツボを開けさせ、勝負を判定します。このとき、イカサマをしていないことを証明するため、ツボを開けない左手は手のひらをパーにして、床につきます。
- 負けた分のコマを勝った方に渡します。
これを何度も繰り返します。
ルールを知ると、映画などでの丁半シーンを観ることもよりおもしろく感じるかもしれませんね。 今では、お金を賭けてするゲームはすべて法律違反になってしまいますが賭け事をせず、何人かで丁半ゲームをすることも楽しいと思います。
京都ココログループ「スタジオ エスペラント」では、丁半×花魁のオリジナルプランをお楽しみ頂けます。興味を持たれた方は是非お越しくださいませ。
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